航海士は旅にでる

新しい旅人の在り方『航海士×旅』を提唱する男

内航船員の仕事に誇りを持てない自分が嫌だ【航海士・船乗り】

どうも、内航船の甲板員をしている飯島です。陸の人には馴染みがないかもしれないですが船でモノを運ぶ仕事をしています。普段は船内でずっと生活をしています。

日本の物流を支える立派な仕事なのですが僕はこの仕事を誇りに思うことができません。理由は船の悪習です。

これから話すことはすべての船で行われているわけではないのですが、今まで僕が体験したり、周りの船員さん達の話を聞いて珍しいことではないと判断したのでブログで語りたいと思います。

仕事に対する罪悪感

僕が自分の仕事を誇りに思えないのはこの仕事に罪悪感を感じるからです。なぜ船員という立派な仕事をしているのにも関わらず、罪悪感を抱いているかというと船の悪習とそれを加担、黙認している自分を嫌悪しています。

船の悪習

僕がこの業界に入って驚いたのが、船乗りさんの文化、雰囲気です。海の漢という感じで良い部分もあるのですが、改善した方が良いなと思うところもあります。

どのような雰囲気かというと、喧嘩早かったり、タバコ、酒、ギャンブルが好きな人が多いです。特に年配の船員さんはその傾向が強い。

そのような船乗りの雰囲気で改善した方が良いのではと思うことは、喧嘩、虐め、海にゴミを捨てることです。

今回はゴミの不法投棄に焦点を当てたいと思います。

海にゴミを捨てる船員さん達

たくさんのゴミが海に投げられている

段ボール、ペンキの一斗缶、タバコ…
沈むものは全部海に捨てる

海は大きなゴミ箱という名言?

このような感じで一部の船では当たり前のようにゴミの不法投棄が行われているのです。

好きな海を汚したくない

大きな荷物、ゴミを捨てる時は自分が関わらなければいいだけですが、どうしても携わらないといけない場面もあります。

よくあるのがタバコの灰皿を捨てる時。

ワッチ終了後は次の船員さんが操船されます。その方が来る前に終了後はタバコの灰皿を捨てるのですが、その際にブリッチから海にタバコを捨てる船員さんが多い。

2人ワッチの時は下っ端である自分が灰皿を片付けます。先輩船員さん達はタバコを海に捨ててこいと指示します。指示がなくてもそうすることが普通のような空気さえあります。

そのような光景を見かけた時物凄く落胆する。

なぜ当たり前のように海にポイ捨てをするのだろうか?

なぜ誰も注意をしないのか?

海が好きと言っているのに、汚すのはおかしいのではないか?

一度、先輩船員さんにその話をしたのだが、『初めは抵抗はあるが、時期になれる』とおっしゃった。

それが船乗りの常識というやつなら僕は絶対に従わない。



ゴミ捨ては下っ端の仕事。対応が難しい。

僕は内航船業界に蔓延る悪習というものが嫌いです。喧嘩、虐めは自分の心がけでしないことを選択できる。だけどゴミ捨てだけは難しいところがある。

なぜなら荷物捨てや掃除などの雑用は下っ端の仕事だからだ。もちろん断るという選択も僕らはできる。

だけど、考えて欲しい。仕事もできたい新人が上に逆らったらどうなるかを。

『上に逆らうならクビを覚悟しとけ』という教えを頂いたことがある。どこの世界でも新人は弱い立場であるが、船は特にその傾向が強い。現に僕が乗船している船ではここ5年で3人が船を転船(追い出される)と聞いた。

例え追い出されなくても船という閉鎖されたコミュニティの中で生活していく上でめんどくさいと判断されたら居場所など存在しない。僕たちは常に船内生活という集団生活で職場の船員さんと一緒に生活しているからだ。

そのようなことも関係しており、もし上から『ゴミを捨てろ』と指示があった場合断りにくいのだ。

船乗りという仕事に誇りを持てない

僕がこの仕事に誇りを持てないのは、仕事をする上で人として反している行為に加担したり、黙認する時もあるからだ。

ゴミ捨てもそうだが、虐めや喧嘩をする船員さんにも疑問を感じる。気に入らない人も無視したり、怒鳴るのはよくない。気にくわないと言って喧嘩するのもよくない。

自分の職場がこういう環境だと思うと恥ずかしくて誇りに持てないんだ。立派な人が沢山いて切磋琢磨してるんだよと胸を張って言いたいんだ。

でも、そういうのができない船もある。

一部のそういう方のおかげで内航船に悪いイメージがついているのではないか?

僕は自分の仕事に誇りを持っていません。胸を張って仕事が出来ないのは辛いです。

#悔しい

僕は船の悪習とよばれる所を目撃する度に恥ずかしい気持ちになる。喧嘩や虐めに不法投棄はやってはいけない。

船が好きで船の仕事に誇りを持っているなら人として当たり前の行動をしてくれよ。

一部の人達が悪習を行なうことで他の船員さんが巻き込まれるんだよ。下の者だと逆らうことができないこともあり嫌な思いをする。

僕は船という仕事に憧れた。

だけど、悪習といった道徳に反した行いが蔓延っているために堂々とこの仕事に胸を張れないでいる。

この業界に対して失望したというと大袈裟になってしまうが近いものを感じている。

船乗りという仕事は素晴らしいのに、悪習が全て台無しにしているのが悔しい。こんないい仕事なのに船の悪習といった船内虐め、喧嘩、不法投棄などのことを考えると胸を張って仕事ができないのが悔しいんだ。

立派な船員さん達までも巻き込むな

そして、僕が悔しいのは立派な船員さん達までも同じ目で見られることです。一定数の船員さん達が悪い行いが目立つと船員さん達みんながそういう方なのだと勘違いされることもあるからです。

一部の人たちの行いで、立派な船員さんを巻き込まないで欲しい。

この業界は人手不足ですが、人がよりつかない原因もこの船員さん達の悪い行いが要因の1つだと思います。

なぜ人がよりつかないのか考えて下さい。

船員として胸を張れる態度を取っていますか?

みんなで悪習というものを少しずつ減らしていきませんか?

少しずつですがよりよい内航船業界を築きましょう。

立派な船員さんが勘違いされない世界を。
誇りを持てる職場環境を。